旬彩もろきち

料理研究家や料理人、料理を愛する人のために、食の魅力や食文化の知識を発信します。また、飲食店経営のための経営学的知識や、ワンランク上の料理をするための科学的知識もあわせて紹介します。

世界三大美果チェリモヤとは?

世界三大美果

 皆さんは世界三大美果という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

その名の通り、世界で最も美味しいといわれる果物Top3です。

その2つはパイナップルとマンゴー。日本でもスーパーに並んでいる親しみのある果物ですね。では残る1つは何でしょう?それがチェリモヤという果実です。

 

f:id:morokitch:20191006053842p:plain

Cherimoyaの外観(Wikipediaより)

 

チェリモヤはペルー原産の果物で、現在はチリやスペイン、オーストラリアなどでも栽培されています。ごつごつした緑の鱗のような外観を持っていますが、その中身は白くねっとりした果肉が詰まっており、その甘酸っぱさゆえ「森のアイスクリーム」と例えられるほど。

ただし、”アイス”クリームはあくまで比喩。

チェリモヤは寒さに弱く年間を通して10℃以上でないとうまく生育しません。それどころか8℃以下で果実を保存すると低温障害まで起こしてしまします。ちょっとぬるいくらいが美味しくいただけるという変わった”アイス”です(笑)

 

このチェリモヤを使ったスイーツを自分で作りたかったのですが、どうしてもチェリモヤが高い…沖縄のアテモヤという類似種もあるのですがそれも高い…

そこで今回は自作は断念し、内定式で上京したのに乗じて『荒井商店』に来店して、チェリモヤのムースを頂いてきました。

f:id:morokitch:20191005145459j:image

ミルクベースのチェリモヤのムースの上にパッションフルーツのソースをかけたもので、透き通るような自然の甘さ。

ムースというと甘ったるいイメージがありましたが全くそんなことはなく、むしろさっぱりしたパッションフルーツのソースの方が甘いと感じられるほど。

 

これはうまい…と舌鼓を打っていると、チェリモヤの実も見せてくれました。

手に取ると非常に軽くて中身がわた状になっているのが感じられます。

これを集めてスイーツ作りに使うのがいかに贅沢なことかを思い知りました。

 

関西に帰ってきても忘れられないあの味…

そのままでどんな味がするのかも確かめてみたい…

友達にカンパ依頼しようかなぁなんて思うほど魅力的な果実でした!

 

購入し次第、レシピも追記しようと思います。

 

ペルーの基本食材にチェリモヤを追加しました。