旬彩もろきち

料理研究家や料理人、料理を愛する人のために、食の魅力や食文化の知識を発信します。また、飲食店経営のための経営学的知識や、ワンランク上の料理をするための科学的知識もあわせて紹介します。

世界一美しいポテサラ カウサレジェーナ

ペルー風ポテトサラダ カウサレジェーナ

作り手の個性の光る料理といえばポテトサラダ!

日本でも居酒屋に行くと「ここのポテサラはどんな味なのかな?」とついつい頼んでしまいますよね。

では、地球の反対側のペルーにはどんなポテサラがあるのでしょうか?

 

ペルーのポテサラは「カウサ」と呼ばれ、店ごとに個性的な盛り付けがなされます。

シェフの繊細さの見せ所といえるでしょう。

f:id:morokitch:20191005150221j:image

 

上の写真は愛知のデラコンチャという新進気鋭のペルー料理屋のカウサ。

左下は東京のべポカという国内最大級のペルー料理店。

そして右下は『荒井商店のペルー料理』という本を参考に私が作ったものです。

円柱の基本形をもとに、ソースを規則的にかけたり、天井にほかの具材を詰めたり、縦に層を作ったり…このほかにも、日本の巻きずしのように円柱を寝かせて芯に具材を巻き込むなんていうやり方もあります。

食べる前からウキウキする、そんな魔法のかかった料理が「カウサレジェーナ」です!

 

一体どんな味がするのか知りたいですよね!

近くにペルー料理屋がない方は、通販でアヒアマリージョを買ってから簡単なレシピで練習してみましょう(記事の最後にリンクあり)。

うむむ、通販はやだ!という場合は色味や風味は劣るものの、マスタードを使えばそれっぽい雰囲気になります。

 

簡易版カウサレジェーナのレシピ

f:id:morokitch:20191006033852j:image

 

材料4人分

ジャガイモ:250g

アヒアマリージョ:小さじ2

カボス果汁:小さじ2

刻んだパクチー:小さじ2

オリーブオイル:小さじ1

塩:小さじ1/4

鶏肉:100g

 

作り方

  1. ジャガイモを水から茹で、熱いうちに皮をむいてつぶす
  2. つぶしたジャガイモにアヒアマリージョペースト、カボス果汁(本格派はキーライムで。レモンでもOK)、パクチー、オリーブオイル、塩を加えてさっと混ぜる
  3. トッピングの鶏肉を刻んでフライパンで焼き目を付け、軽く塩コショウを振る
  4. セルクルで円柱型に整形し、お皿に盛り付ける

 

手順もシンプルで作りやすいなと感じたのではないでしょうか?

ちなみにセルクルは100均で買えますし、牛乳パックを丸めて代用してもOK。

また、ウチの近所の西友ではパクチーが売っているんですが、近所にないという場合は、省略したり、万能ねぎを使っても良いと思います。

 

慣れてきたら層状にしたり、ビーツを使って赤くしてみたり、ソースで飾り付けたり、いろんな具材とかけ合わせたりしてみましょう。特に、シーチキンやアボカド、ミックスベジタブルなんかは相性がいいのでオススメです。

 

最近は和風をイメージして、カニ、マグロの琉球漬け、海老のセビーチェを使ってこういうのも作ってみました。

中には醤油とオリーブオイルでマリネしたトマト。ソースはケチャップとレモン果汁にヨーグルトを加えたものをかけています。

f:id:morokitch:20191205004649j:image

可能性はまさに無限大!自分だけのこだわりカウサ、ぜひ作ってみてください!

 

※アヒアマリージョペーストは下記のものが最安。クリックすると楽天市場に遷移します。


 

また、このブログには、ペルーの食材をまとめたページがあります。「ほかの食材のことも知りたい」「どこで買えるの?」となった際にご参照ください。

morokitch.hatenablog.com