旬彩もろきち

料理研究家や料理人、料理を愛する人のために、食の魅力や食文化の知識を発信します。また、飲食店経営のための経営学的知識や、ワンランク上の料理をするための科学的知識もあわせて紹介します。

【2019年情報】南米旅行者に聞いたペルー旅行で気を付けるべき8つのこと

 世界一の美食の国ペルー。

美味しい食べ物とおおらかで人懐こい土地柄が魅力の国ですが、強盗詐欺ひったくりがしばしば起きるのもまた事実で、ガイドブックを読んだだけでは対策不足のことも。。。

 

今回は、本やネットの情報のみならず、実際に現地に長期滞在した人からの聞き込み調査も併せて紹介します。

 

 

まず、気を引き締めてもらうために、外務省の海外安全ホームページを参考にしてみましょう。

 

黄色でマークされている区域はレベル1「十分注意してください」

オレンジでマークされている区域はレベル2「不要不急の渡航はやめてください」

濃いオレンジでマークされている区域はレベル3渡航はやめてください」

となっています。ペルーには危険レベル1~3の区域があります。

 

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コロンビアの治安が比較的良くないのもあって、北側の国境付近に警戒区域が集中していますが、意外なのが、中心街のリマや「papa a la huancaina」などの料理で有名なワンカヨ群が警戒レベル1とされていること。

 

折角のペルーの旅、気を張りすぎて楽しめないのも良くないですが、何が危険なのすら知らずに行ってしまうとカモにされるのは必至。

 

ということで以下にペルーでよくある旅行者の被害とその対策について書こうと思います。

 

冗談みたいな本当におきる事件や詐欺

 

首締め強盗

 地球の歩き方』でも警告されているのが首絞め強盗。文字通り人気の少ない道で首を絞められた後に金品を奪われます。急所を捉えられたら最後、すぐにお金を差し出して、命は見逃してもらいましょう。

事後対策としては、財布とは別に5000〜10000円相当を入れた袋など用意しておく。

もちろん、こういう被害に遭わないに越したことはないので、一人で歩く時はできるだけ人通りの多いところを歩き、背後に付けてくる人が居ないかを確認するのがよいでしょう。

 

ホテルスタッフによる窃盗

ホテルに到着時「いつまでご利用ですか?」という問いかけに対して「5日間です」と伝えると、宿泊最終日の夜を狙って盗まれることも。

あるいは、そのホテルを拠点にして遠くまで行くことを伝えると「今日〜〜に向かうなら〇時頃までは帰ってこれないはずだ」と、根こそぎ荷物を漁られてしまいます。まずお金は失くなるでしょう。

星のたくさん付いているホテルなら心配ないですが、安宿だとリスクが高いです。自分の不在時に荷物の近くにいる人には旅程を詳しく伝えない方がいいかもしれません。

 

ぼったくり

これは旅行者のみならず、出稼ぎでお金を持っていると思われがちな日系ペルー人でも被害に遭うそうです。市場で割高な値段をふっかけられるのはよくあることで、飲食店では、通常よりも値段の高いメニューを配られたりすることも。

そういう店では「これじゃなくてもう一個のメニューちょうだい」と言わない限り、通常値段で飲食できません。

また、タクシーは乗る時の価格交渉が必須。まずは何台かあたってみて何ドル(ソレス)くらいが相場を知るところから始めると良いです。

また、「ソレス(32円)だと思っていたらドル(108円)だった」というような被害にも合わないように、車に乗る前にドル価格かソレス価格か念入りに確認しておきましょう。

余談ですが、空港から市街地に行く際、空港から近い(観光客が多い)ところではふっかけられやすいです。空港から少し歩いたところからタクシーに乗ればちょっとお得に移動できます。

 

買ったはずの商品がない

市場で品物を買ったらすぐに中身を確認。

「〇〇を3個ください」と言ってお金を払ったのに袋にそれが入ってなかったりすることがあります。その場で「商品が入ってない!」と伝えないとアウト。

 

テイクアウト食品の手抜き

ピザやローストチキンに火が入ってなくてほとんど生みたいなこともよくあるそう。

テイクアウトだろうとなんだろうと直ぐにナイフを入れて確認して、手抜きを見つけたら「もっと焼いて」と伝えましょう。

 

タクシー強盗

空港から市街地に向かうタクシーにて、スラム街や旧市街の近辺でうっかり窓を開けたまま走行していると、赤信号で停止した際に窓越しに金品を強奪されることがあります。

必ず窓は閉めておき、身なりはなるたけ平凡にし、大事な荷物は足元に置いておきましょう。

  

余計なお世話詐欺

店で食事中、急に演奏を始められて曲が終わったらお金を払えと言われたり、民族衣装を着て子ヤギを抱えた美人な女性が近寄ってきたから一緒に写真を撮るとお金を請求されたりといった「サービスじゃないんかい」と感じる詐欺。

思いがけない出来事は売り物であることもあります。興味がなかったら中断させてでも「ごめんなさい結構です」と伝えましょう。

 

食い逃げない詐欺 

親切な人に(入場料無料の)博物館を案内してもらった後に一緒にランチ。お会計前に「お金持ってないから払ってよ〜」と言われるなんてことも。

家を近所に持たずその辺をふらついている人はむやみに信用しないのが吉かも。

 

とめ

もちろん、上述のような強盗や詐欺があちらこちらで横行しているというわけではなく、女性一人でペルーを旅して無事に帰ってこれたという人もたくさんいます。

大事なのは「未然に危険を避けて対策を行っておくこと」

この一言に尽きます。

 

ほんの少し日本にいるときより気を付けていれば、ペルーは、おいしいグルメとすてきな音楽と美しい自然に囲まれた最高の場所になるはず。

どうかこの記事を読んだ皆さんが、何一つ被害に遭わず、楽しいペルー旅行を楽しめますように!

 

無難に旅したいなら『地球の歩き方』は必須。ホテルやレストラン、スペイン語の日常会話(旅行編)やトラブルマネジメントについて詳しく書かれています。