旬彩もろきち

料理研究家や料理人、料理を愛する人のために、食の魅力や食文化の知識を発信します。また、飲食店経営のための経営学的知識や、ワンランク上の料理をするための科学的知識もあわせて紹介します。

アロスコンチャンチョ(Arroz com Chan Chong)のレシピ

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ペルー料理ではArroz con〜で始まる料理が沢山あります。意味は「ご飯と〜」

つまり何かの炊き込みご飯は大抵この形になります。

 

さて、今回は豚肉(chancho)を使った『アロスコンチャンチョ』を紹介します!

コリアンダーペーストを使って炊き上げたご飯は意外にも落ち着いた「和」さえ感じさせる味。

その上に乗せるジューシーに焼き上げた豚肉と、シャキシャキした酸っぱいサルサが皿全体に精彩を与えてくれます。

 

気になるレシピは以下の通りです

 

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材料4人分

豚バラブロック:350g

米:2合

ミックスベジタブル:50g

玉ねぎ:1/2個

ニンニク:1片

アヒアマリージョペースト:小さじ1

コリアンダーペースト:大さじ2

 

 

 

レシピ

  1. 豚肉の全面を深めのフライパンで”軽く”焼き、表面を焼き固める
  2. 別の鍋に水1Lを入れて灰汁を取りながら豚肉を20分ほど茹でる
  3. フライパンの豚肉から出た脂を温めなおし、みじん切りにした玉ねぎとニンニク、アヒアマリージョのペーストを炒める
  4. フライパンに豚肉をゆで汁ごと加え、コリアンダーペースト、ミックスベジタブルも混ぜて煮込む
  5. ざるで具材とスープに分け、スープを使って炊飯器でご飯を炊く
  6. 豚肉に軽く塩を振ってフライパンでこんがり焼く
  7. 具材の野菜にも塩を加えて好みの濃さに調味する
  8. 炊きあがったご飯と野菜を混ぜ、豚肉を盛り付けて完成
  9. お好みでオリーブ・サルサコリアンダーの葉・レモンを添える

 

ちょっと手間がかかりますが炊飯器を使えばらくちんですね。もっと簡単にしたいときは最初に豚肉を焼く工程を省いてもOK(少し肉から旨味が流出しますが…)。

またご飯を炊く時にだしが足りない場合は水を足してください。

 

なお、サルサは、赤玉ねぎのスライスにアヒアマリージョ・コリアンダーの葉・ニンニクのみじん切りを混ぜ、レモン汁と塩コショウで調味したものです。

 

今回はコリアンダーペーストを使って作りましたが、代わりにサフランやうこん(ターメリック)を使って黄色いごはんに仕立ててもOK。

ご飯の色に関わらず豚肉とご飯さえ使っていれば『アロス・コン・チャンチョ(ご飯・と・豚肉)』になのです(笑)

 

さらに、鶏肉を使えば『アロス・コン・ポジョ』、鴨肉なら『アロス・コン・パト』、魚介を使えば『アロス・コン・マリスコス』と、いろいろなバリエーションがあります。もちろんこっちもご飯の色は様々。

 

家庭によって具材や味付けが違ったり。

日本の炊き込みご飯とおんなじですね。

 

いつもより時間のある休みの日などに手間暇かけて作ってみてはいかがでしょうか😋

 

 

このブログではペルーの基本食材をまとめています。

よく知らない食材が出てきたときにご参照ください。

morokitch.hatenablog.com